自己満足を追求した結果こうなりました。HA:69°、SA:74.5、CS:425、Reach:425。
一応サスペンショントラベル140mmの27.5セミファットまで飲み込めるようにジオメトリを決めましたが普段はトラベル100mm。その辺の山しか行きませんし、かっ飛ばしもしないので充分。
今回は新しい溶接棒を使ったのでいろいろ試してみたくて試験片を用いて考察しました。
何種類かの溶接電流とピーニング処理の有無でどれくらい溶接強度が変わるのか試してみました。結果的にはピーニングの有無より溶接電流のほうが強度に大きく関係してました。
結構肉盛りも出来る溶接棒なのでフィレットもできるかなと思いましたが、これがなかなかに難しい。この溶接棒はTIG溶接なのにガッツリ母材を溶かさなくても溶接ができます。なので母材を熱しすぎないので組成の変化を最小限に抑えて溶接できます。一般的な炭素鋼用の溶接棒より引張強度は落ちますが伸びるのでクロモリのしなやかさを更に得られるかなと。以上が机上の空論です。中途半端な見栄えで肉薄にした結果ヘッド周りがどうなるかは乗って試しましょう。
チェーンステー周りの設計の自由度を狙ってPF92を採用しました。とあるお方がPFは二度とやりたくないと言っておられましたが理解できました。即興の治具で真円度は担保出来るんですが反るわ反るわで・・どこかの界隈では完全に正確に作られたPFの方がスレッドタイプより優れているそうな。ま、でもこの自由度の高い設計をもたらしてくれる恩恵はなかなかに捨てがたいので、この辺りのトレードオフをなんとかしたいです。
塗装は友達に塗ってもらって期待を超えるレベルで大満足。あとは乗って泥んこになるだけです。ではまた。